中国でIoTを実現するための4つのソリューションとは?中国IoT専用SIMを提供

中国で活動する日本企業の皆様が、中国でのIoTを実現する場合に必ずと言ってよいほど悩む4つの課題があります。

今回は、IoTのデバイス・ゲートウェイ機器からデータを送受信するための手段、つまりラストワンマイルの通信、簡単に言えば「SIM」について説明をします。

中国IoT実現のための課題・SIM

■中国IoT実現の第一歩「データ通信専用SIM」を検討

市中の様々な場所に設置された機器に対してデータを送受信するのであれば、当然に携帯電話網である4G/3Gを使うのが安定していますし、中国全土におけるカバー率も高いと言えます。
では中国においてIoT用の「SIM」を購入して利用することができるのでしょうか?

もちろん、街中の携帯電話ショップで「SIM」を購入することも可能です。
しかしながら、1枚毎に実名認証が必要であることと意外に料金が高い(1ヵ月数十元から数百元~)という問題点があります。

中国のいわゆるサイバーセキュリティ法にも定められている通り、中国でインターネット等の通信を利用する場合は、その利用者の個人認証が必要となります。
数ヵ所程度の実験的なPoCであれば問題はありませんが、IoTは中国全土に数百ヵ所・数千ヵ所を設置を目標にしている場合も多いため、個人のレベルで認証手続きの対応を行うことは困難であると言えるでしょう。

もちろん、中国当局側、通信会社側もそのような問題点は認識しており、データ通信専用/IoT専用のSIMはプロジェクト毎に登録を実施して1枚毎の認証が不要となるようにしています。

この問題に最初に対応したのが、某高級車メーカーであったと言われています。
車載用の通信モジュールにもSIMが挿入されていますが、これをいちいち持ち主の個人認証を必要とするということも困難であったためです。

現在では、このように車載用やその他のプロジェクト毎にSIMが認証・発行されている場合が多いようです。

IoT用のSIMもこのようなプロジェクト毎の手続きを実施した上で利用が可能となります。

そしてこのIoT用のSIMには、大きなメリットがもう一つ。
通常の個人が利用するSIMに比較してデータ通信料金が非常に安価であるという特徴があります。

■中国IoTデータ通信専用SIM料金プラン

2020年3月時点における参考価格を記載しておきます。

・定向 - 宛先IPアドレスが固定(指定のクラウドシステム等だけに接続するような場合)
・通常 - 通常のインターネット通信が可能

プラン 定向・料金(RMB)/月・枚 通常・料金(RMB)/月・枚
300MB 3.6 4.8
500MB 5.4 7.2
1GB 9.0 12.0
2GB 13.5 18.0
3GB 16.5 22.0
4GB 20.5 27.4
6GB 29.0 37.0
8GB 37.05 48.0

 

このようにメリットが大きいIoT用のデータ通信専用SIMですが、注意点が一つだけ。
それは最低枚数があるということです。
安いから個人的に数枚だけ購入して利用する等ということはできません。
1枚あたり1ヵ月毎のデータ通信の容量をどの程度に設定するかにもよりますが、1つのプロジェクトで100枚以上の購入が必要となります。


中国ECサイトのT-Mall等で、安価なデータ通信用SIMが販売されているのを見かけますが、実はこれら何らかのプロジェクトの横流し品である場合も多いようです。
利用すること自体は問題ありませんが、大元のプロジェクトの状況によってそのSIMが使えなくなったりすることも多いので注意しましょう。

最低枚数があると言ってもPoCのフェーズでは数枚しか利用しないという場合も多いでしょう。
もちろん、当社と提携する通信会社では柔軟に対応も可能です。あくまで試験用という位置づけですが数枚だけの発行・販売も可能となります。

また、データ通信容量が非常に少ない場合に限りますが、更に安価な通信手段を求められる場合もあります。
機器のオン/オフ等の制御情報や現場の簡易な情報をテキストで1日1回だけ通信したいということもよくあります。
そのような場合には「NB-IoT」と呼ばれるサービスがあります。
NB=NarrowBandの名の通り、通信の速度は遅く大容量のデータを送るのには適していません。しかしながら非常に安価という特徴があります。
参考価格ですが、5年間で200RMB(1ヵ月にすると3RMB・50円程度)というレベルの料金となります。

当社が手掛けた中国IoTの実績でも、このSIMに関するソリューションが決め手となった場合が多いのです。
まずはPoC用の数枚からでもご相談可能です。
お気軽にお問い合わせください。