中国へビザなし渡航は可能？！【2024年4月最新】トランジットで72/144時間滞在可能です
2024年4月、日本から中国への渡航者が増えつつありますが、やはりコロナ禍以前のような人数には回復していません。中国へのビザなし渡航解禁が待ち遠しいところです。
本記事では中国へビザなし渡航が可能となる方法について解説します。
この方法は裏技でも何でもありません。中国の国家移民管理局や日本貿易振興機構・JETROからも発表されている正規な手続きによるものです。
（2023年10月に発表の情報に基づきます。既に公表されてから時間もたつ情報ですが、ジョイテルへの問い合わせも多くあることから本記事にて解説します）
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中国への72/144時間ビザなし入国条件
まずは結論から申し上げますと、上海や杭州、北京、広州、深圳等の日本人にとってもお馴染みの都市から入国する場合、トランジットビザを活用することにより、72時間もしくは144時間までの滞在が許可されています。
中国の国家移民管理局からの正式発表です（2023年10月）。
【JETRO】国家移民管理局、72時間・144時間トランジットビザ免除手続きを解説
【中国国家移民管理局】中国72/144小时过境免签政策适用国家扩展至54国
144時間は6日間に相当しますので、出張等には十分な期間でしょう。
このビザなし入国の措置が適用されるには、次の3点の条件を満たす必要があります。
- 72時間もしくは144時間トランジットビザ発給対象国の国民であること。日本はこれに含まれています。
- 有効期限3カ月以上のパスポートを保有しており、中国を経由して第三国・地域へ入境すること。
- 72時間もしくは144時間以内の搭乗日と座席が確定された第三国・地域への乗り継ぎ航空券または関連証明書類を所持していること
以上の条件を満たす日本人を含む外国人は、中国の国家移民管理局が指定する23都市の入国審査窓口で72時間もしくは144時間ビザ免除申請を提出することができます。
なお、この入国した都市毎に滞在可能地域が定められています。
例えば、上海市から入国した場合の滞在可能地域は上海市、江蘇省、浙江省です。期間中に北京や深圳、その他の観光地へ行くことはできません。
■144時間ビザなし入国窓口
以下表に示す各都市の入国審査窓口から入国した場合は、144時間の滞在が許可されています。
各都市毎に滞在可能範囲も決められています。
| 省/地区 | 都市 | 空港/駅/港 | 滞在可能範囲 |
|---|---|---|---|
| 北京市 天津市 河北省 |
北京市 | 北京首都国際空港 | 北京市 天津市 河北省 |
| 北京大興国際空港 | |||
| 北京西駅 | |||
| 天津市 | 天津浜海国際航空 | ||
| 天津国際クルーズ母港 | |||
| 石家荘 | 石家荘正定国際空港 | ||
| 秦皇島 | 秦皇島港 | ||
| 上海市 江蘇省 浙江省 |
上海市 | 上海浦東国際空港 | 上海市 江蘇省 浙江省 |
| 上海虹橋国際空港 | |||
| 上海港 | |||
| 上海駅 | |||
| 杭州市 | 杭州蕭山国際空港 | ||
| 寧波市 | 寧波櫟社国際空港 | ||
| 南京市 | 南京禄口国際空港 | ||
| 広東省 | 広州市 | 広州白雲国際空港 | 広東省 |
| 深圳市 | 深圳宝安国際空港 | ||
| 掲陽市 | 掲陽潮汕国際空港 | ||
| 遼寧省 | 瀋陽市 | 瀋陽桃仙国際空港 | 遼寧省 |
| 大連市 | 大連周水子国際空港 | ||
| 山東省 | 青島市 | 青島膠東国際空港 | 山東省 |
| 青島港 | |||
| 四川省 | 成都市 | 成都双流国際空港 | 四川省※1 |
| 福建省 | 厦門市 | 厦門高崎国際空港 | 厦門市 |
| 厦門港 | |||
| 雲南省 | 昆明市 | 昆明長水国際空港 | 昆明市 |
| 湖北省 | 武漢市 | 武漢天河国際空港 | 武漢市 |
| 重慶市 | 重慶市 | 重慶江北国際空港 | 重慶市 |
| 陝西省 | 西安市 | 西安威陽国際空港 | 西安市 威陽市 |
※1 滞在可能都市は別途確認のこと
■72時間ビザなし入国窓口
以下表に示す各都市の入国審査窓口から入国した場合は、72時間の滞在が許可されています。
各都市毎に滞在可能範囲も決められています。
| 省/地区 | 都市 | 空港/駅/港 | 滞在可能範囲 |
|---|---|---|---|
| 湖南省 | 長沙市 | 長沙黄花国際空港 | 湖南省 |
| 広西チワン族自治区 | 桂林市 | 桂林両江国際空港 | 桂林市 |
| 黒竜江省 | ハルピン市 | ハルピン太平国際空港 | ハルピン市 |
■第三国・地域への乗り継ぎ航空券を所持｜いわゆるトランジットです
このビザなし渡航の最も重要な条件は、中国入国審査時に「第三国・地域への乗り継ぎ航空券（または関連証明書類）を所持していること」です。
入国審査も一般的な窓口とは異なるようです。
上海の浦東国際空港や虹橋国際空港等では、通常の入国審査の窓口とは別に（同じフロアの端です）、「144時間」等と時間が大きく記載された窓口がありますので、そちらに並べばよいでしょう。
日本人であれば、中国から韓国のソウル、香港、台湾の台北等の国・地域へ渡航し、その後に日本へ帰国するのが一般的ではないかと考えます。
例えば、東京から上海、上海からソウル、ソウルから東京のような航空券を事前に予約しておき、この航空券を入国審査時に提出する必要があります。
可能であれば座席も決定させておくのがよいようです。
※香港、台湾の扱いは？
第三国・地域と記載されていますので、この「地域」に香港、台湾が含まれていると考えられます。
実際の予約時に旅行会社等に問い合わせをしてみるのがよいでしょう。
上海・北京等におけるトランジット受け入れ施策
日本人が多く渡航する中国の各都市においては、トランジットによる渡航者を受け入れるための情報や観光のための施策が提供されています。
■【北京】北京市人民政府
144時間トランジットビザ免除 – 中国・北京
■【上海】上海市文化旅行局
上海が乗り継ぎの国際旅客に「入国無料半日ツアー」を３コース提供
上海市文化旅行局の発表原文（中国語）
国際トランジット客も楽しめる上海の「半日無料ツアー」－上海市文化観光局
上海半日無料ツアーを楽しみ、小龍包を味わう－上海市文化観光局
■【杭州】144時間トランジットビザ免除
杭州市文化广电旅游局 144時間トランジットビザ免除
中国としてはビザなし渡航は解禁できていませんが、各都市・地方政府においては観光客等を誘致したいという状況だと考えられます。
※本記事をご覧になられたお客様へ
本記事情報は内容の正確性について細心の注意を払って作成しております。しかしながら、各国における規制等が随時変更される場合があることから、本内容についての保証をするものではありません。
また、掲載された情報により利用者に何らかの損害が発生しても、かかる損害について当社は一切その責任を負いません。
大使館、旅行会社のホームページ等から最新の情報を確認して渡航の準備をしていただくようお願いします。
※中国へ初めてもしくは久しぶりに旅行される皆様へ
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まずはジョイテルサポートセンター（support@joytel.jp）へメールもしくはお問い合わせフォームからご連絡をお願いいたします。
